13手詰(難易度★★★)

第76期塚田賞受賞作品


近代将棋'97/4 森田銀杏「塚田賞作品の魅力」より

7手目から18銀…28銀…の連打でと金を動かして生飛車二枚だけの詰上がりは実に新鮮です。この簡潔な初形と作意を見るとごく易しい作のようですが、初手26飛打…とする紛れもあり、入玉を生飛車と銀だけで攻めるのは何とも頼りないもの。解く人にパズルの楽しさを感じさせる佳作です。

岡田 敏「盤面駒数が四枚という、入玉図としては極めて珍しい簡素図式でありながら、手順も適当に紛れがあり、文句のない好作」
谷口 均「簡素な入玉図に、スッキリした手順で、詰上りも面白い。どことなく捕まえにくい味もある。拍手を贈りたい作である」
植田尚宏「これは巧いテクニック」
伊藤 果「線は細いのですが、好きです。初形よく、手順よく、収束よし…と文句ありません、シンプルな好作は気分が良くなります」